モンモンブログ

技術的な話など

ギークハウス四ツ谷について

この記事は ギークハウス新宿界隈 Advent Calendar 2017 の5日目の記事です。
前日の徳谷さんからバトンタッチ。

モンモンといいます。Webエンジニアです。ギークハウス四ツ谷に住んでます。
ギークハウス四ツ谷についてちゃんと紹介した記事がなかったような気がするので、どんなシェアハウスなのかさくっと紹介したいと思います。

ギークハウスとは?

pha(ファ)さんという、京大卒の日本一有名なニートの人が始めたエンジニア(とか)向けのシェアハウスです。phaさんに限らず誰でも作れるので、北海道から沖縄まで(ていうかフィリピンとかにも)、色んな人があちこちに作っててゆるく繋がったり繋がってなかったりします。

Wikipediaの説明がわかりやすいので引用します。

ギークハウスプロジェクト とは、エンジニアやクリエイターなどのためのシェアハウスを作るプロジェクトである。

phaを呼びかけ人として、趣味趣向の合うギークやプログラマー、インターネットを活用するクリエイター同士で共同生活をする目的で、2008年夏頃に南町田から開始。経済的にゆとりのある人や訪問者がお金を出し合うことで共有物を購入するなどしている。趣旨に賛同しさえすれば誰でもギークハウスの名前でシェアハウスを作ることができるため、運営者はそれぞれに異なる。

ギークハウス四ツ谷とは?

正式名称はギークハウス新宿四ツ谷といいます。略称は ぎーよん
ギークハウス新宿ギークハウス新宿2丁目と合わせて新宿界隈ギークハウス3兄弟のうちのひとつです。
いずれもときさばさんが管理人で、まとめて ときさば系ギークハウス なんて呼んだりもします。

ぎーよんはこの3つの中で最も新しく、2016/8/1 にオープン。1年4ヶ月が経ちました。僕はオープン直後から住んでる初期メンです。初期メンって自分で言うの恥ずかしい。

最寄りは四ツ谷駅と四谷三丁目駅。特に四ツ谷駅は便利。

設備

2階建ての1軒屋で7LDK。
7部屋のうち3部屋が住人部屋で、それぞれ2段ベッドが2台ずつ。ときさばさんの方針で個室はなく全てドミトリーです。
残りはゲスト部屋×2、もくもく部屋(作業部屋)、ときさば部屋となってます。

リビング兼ダイニングキッチンの設備はこんな感じ。

  • 60インチテレビ
  • Nasne3台体制で録画漏れなし
  • ゲーム機たくさん。ファミコン、スーファミ、ミニスーファミ、ニンテンドー64、Wii U、PS4、Xbox、セガサターンなど。住人の私物なので持ち主が出てったら遊べなくなりますが…。スマブラ大会やスプラトゥーン大会が不定期に開催されます。最近はパネポンがプチブーム。
  • けっこう広いキッチン。住人が持ち寄った調理器具が充実してる。コンロ3口、魚焼き、備え付けの食器洗浄乾燥機も。オーブンはなし
  • 業務用の冷蔵庫が2台。キッチンの後ろにバーカウンター的に配置されてます。10人も住んでるといつもいっぱい。
  • 業務用の冷凍庫が1台。来客には必ず冷蔵庫と間違われる。10人も住んでるといつもいっぱい。
  • ルンバ。最近動かしてないけど…。
  • マキタの掃除機。コードレスで超便利!
  • 最近 Amazon Echo Dot と Google Home Mini が導入されました
  • 6人がけのテーブル
  • でっかいソファ。寝心地最高だけどここで寝ちゃダメ
  • リビング中央にどーんと立ってる太い柱がジャマなのが玉に瑕…。

他には

  • 風呂とは別にシャワールーム
  • トイレは1階と2階に1つずつ
  • 洗濯機2台、乾燥機2台。乾燥機は100円入れると1時間動作。ベランダの物干しにも干せる。
  • もくもく部屋(作業部屋)で作業出来るのは2人くらい。普通のプリンタと3Dプリンタがある。3Dプリンタ、誰も使わなくてホコリ被ってるけど…。
  • ゲスト部屋もあり、知人が泊まったり内見者がついでに泊まってったり(有料)出来ます。

みたいな感じです。

住人

現在10人住んでます。ちょくちょく入れ替わりますが。

キャパ的には最大12人。ゲスト部屋を住人部屋に転用すれば16人とかいけるはずだけど、さすがに人口過密で大変そう。

年齢層は20代前半〜40くらい。ちょっと前まで19歳の少年もいました。

Web エンジニアが比較的多めです。特に Ruby on Rails エンジニアが多いです。
他にもエフェクター(ゲームのエフェクト作る人)、ゲームプログラマ、ニート、フリーター、大学生、プロゲーマー志望、などなどが住んでいます/いました。

女性も2人います。退去した人も含めれば歴代で3人。
ときさば系ギークハウス、なんやかやで女性も結構住んでます。

生活

・食事
食事は基本的に別々です。外食だったり自分で料理したりです。 生活時間がそれぞれ違うので、みんなで集まって晩ごはんってことはしないです。 たまに誰かが料理してみんなに振る舞ってくれたりします。感謝。

・家事
掃除やゴミ出しなどは気付いた人がやって FB メッセに報告するスタイル。 住人一人ひとりが自分のこと+30%くらいの家事をやるようにすると、共用部分のメンテもうまいこといくよねってポリシーでやってます。 一部の人に負担が集中しすぎると不満が溜まって爆発するのでみんな気をつけような!

・連絡
住人同士の連絡は Facebook Messenger のグループチャットでやってます。若者があまりリアクションくれないのは FB に馴染みがないからかなのかなんなのか。まあなんとか回ってます。

・荷物受け取り
誰かしら常に家にいるので、荷物受け取りの心配がないです。みんな Amazon やら ZOZOTOWN やら AliExpress やら利用しまくりなので1日5〜6回くらい届きます。

イベント

ギークハウス新宿と持ち回りで ゆるめし というイベントを(ほぼ)毎週金曜夜にやってます。ゆるく集まってメシ食べようよ、というイベントです。
知り合いのエンジニア、デザイナー、起業家なんかが集まって雑談したりテックトークしたりゲームしたりしてます。

クローズドなイベントですけど興味あればご連絡ください。 エンジニアやエンジニアワナビーさん歓迎。エンジニアトークしましょう。

写真

最後に生活感あふれる写真をどうぞ。

リビング f:id:ymdsmn:20171205130634j:plain キッチン f:id:ymdsmn:20171205130542j:plain 住人部屋 f:id:ymdsmn:20171205130641j:plain 洗濯機と乾燥機、左手奥にベランダ f:id:ymdsmn:20171205130649j:plain もくもく部屋 f:id:ymdsmn:20171205130722j:plain 誰も使わない3Dプリンタ。あっよく見たらゴキブリホイホイ仕掛けたままだ>< f:id:ymdsmn:20171205130716j:plain

さて

明日はギークハウス新宿住まいの Yoshinori Yamashita さんです。
ギークハウス新宿のサークラ事件の全貌が今、暴かれる…!?
追記:Yamashita さんの記事公開されました。タイトルとブログ名www
AIが止まらない! - 渋谷ではたらく社長を殴る

「ActionDispatch::Static がないよ」エラーは rails_12factor gem 入れて解決

環境

% sw_vers
ProductName:    Mac OS X
ProductVersion: 10.12.6
BuildVersion:   16G29
% ruby --version
ruby 2.4.2p198 (2017-09-14 revision 59899) [x86_64-darwin16]
% bundle exec rails --version
Rails 5.1.4

本題

production 環境で rails console や rails server がエラって起動しませんでした。

% RAILS_ENV=production be rails console
/Users/monmon/projects/hoehoe/vendor/bundle/ruby/2.4.0/gems/actionpack-5.1.4/lib/action_dispatch/middleware/stack.rb:106:in `assert_index': No such middleware to insert before: ActionDispatch::Static (RuntimeError)
        from /Users/monmon/projects/hoehoe/vendor/bundle/ruby/2.4.0/gems/actionpack-5.1.4/lib/action_dispatch/middleware/stack.rb:73:in `insert'
        from /Users/monmon/projects/hoehoe/vendor/bundle/ruby/2.4.0/gems/railties-5.1.4/lib/rails/configuration.rb:69:in `block in merge_into'
        from /Users/monmon/projects/hoehoe/vendor/bundle/ruby/2.4.0/gems/railties-5.1.4/lib/rails/configuration.rb:68:in `each'
        from /Users/monmon/projects/hoehoe/vendor/bundle/ruby/2.4.0/gems/railties-5.1.4/lib/rails/configuration.rb:68:in `merge_into'
(略)

No such middleware to insert before: ActionDispatch::Static と怒られます。ActionDispatch::Static って actionpack に含まれるミドルウェアみたいだけどなんでだろな。

ググってみたところ、GitHub Issue に解決法を見つけました。

No such middleware to insert before: ActionDispatch::Static · Issue #221 · AssetSync/asset_sync

rfroetscher さんのコメント。

Make sure you have gem 'rails_12factor', group: :production.
That solved the problem for me.

このコメント通りに rails_12factor を Gemfile に追加するだけで解決しました。

group :production do
  gem 'heroku-deflater'
  gem 'rails_12factor' # 追加
end

全然深掘りしてないですが、動いたのでよしとします٩( 'ω' )و

蛇足

ついでにもう1つ、同 Issue の別コメントに「heroku-deflater gem を Gemfile から削除すると直る」という情報もあり、僕の場合はこれでも確かに動いたのですが、 heroku-deflater は削除したくないので前述の方法で解決しましたとさ。

(ていうか多分この heroku-deflater がそもそもの原因な気がする…)

Rails5 の or クエリがバグを誘発しそうで超怖い

Rails5 になって ActiveRecordor クエリが導入されました。早速、既存のコードを書き換えようとしたんですが、かなり慎重に使わないと結合順序のワナに嵌ってバグりそうで怖いです。

このような(間の抜けた)コードがあったとします。

Country.
  where(id: 1).
  where("id = ? OR id = ?", 1, 2).
  pluck(:id)

生成される SQL はこうで、

SELECT "countries"."id" FROM "countries" WHERE
"countries"."id" = $1 AND (id = 1 OR id = 2)  [["id", 1]]

実行結果はこう。

[
    [0] 1
]

これを、or クエリを用いて素直に書き換えてみます。

Country.
  where(id: 1).
  where(id: 1).or(Country.where(id: 2)).
  pluck(:id)

生成される SQL はこうで、

SELECT "countries"."id" FROM "countries" WHERE
("countries"."id" = $1 AND "countries"."id" = $2 OR "countries"."id" = $3)  [["id", 1], ["id", 1], ["id", 2]]

実行結果はこう。て、さっきと違うやないかい!?

[
    [0] 1,
    [1] 2
]

最初のケースでは A AND (B OR C) のように OR 句のまわりが明示的にカッコで囲まれていたのに対し、 or クエリを使ったケースでは A AND B OR C とカッコがなく、結果的に (A AND B) OR C と評価されたためです。

最初のケースと同様の結果を得るには、or クエリを使った行を最初に持ってくるといいようです。

Country.
  where(id: 1).or(Country.where(id: 2)). # この行と
  where(id: 1).                          # この行を入れ替えた
  pluck(:id)

生成される SQL はこうなり、

SELECT "countries"."id" FROM "countries" WHERE
("countries"."id" = $1 OR "countries"."id" = $2) AND "countries"."id" = $3  [["id", 1], ["id", 2], ["id", 1]]

実行結果は最初と等しくなりました。

[
    [0] 1
]

(B OR C) AND A のように OR 句のまわりがカッコで囲まれて、最初のケースの A AND (B OR C) と等価になっています。

or クエリ、怖いですねえ。

この挙動をしっかり理解した上でコードを書いたとしても、チームの別のエンジニアが(あるいは将来の自分が)無自覚に where 句を追加したり順番を入れ替えたりして、予期せぬバグが生まれたりしたら…。

慎重に使ったほうがよさそうです。

DelayedJob による非同期処理の失敗を exception_notification でエラー通知させる

delayed_jobs による非同期処理時に、exception_notification によるエラー通知メール送信を行う - Qiita

こちらの記事を参考に DelayedJob のエラー通知を実装していたんですが、 Rails5 で alias_method_chain が Deprecated になってしまったので Module.prepend を使って書き直しました。

config/initializers/delayed_job.rb

module NotifyWhenDelayedJobFailed
  def handle_failed_job(job, error)
    # オリジナルの Delayed::Worker#handle_failed_job を実行
    super
    # 追加処理としてメール通知を行う
    ExceptionNotifier.notify_exception(error)
  end
end

class Delayed::Worker
  # 定義したモジュールを prepend
  prepend NotifyWhenDelayedJobFailed
end

Module.prepend については

» Ruby2.0のModule#prependは如何にしてalias_method_chainを撲滅するのか!? TECHSCORE BLOG

こちらが分かりやすかったです。

Rubyで2項演算子が単項演算子に化けて悪さする話

DateTime.now + 1.hourDateTime.now +1.hour は異なる値を返します。

何を言ってるのかわからねーと思うがこの実行結果を見てくれ。こいつをどう思う?

[10] pry(main)> DateTime.now + 1.hour
Fri, 29 Jan 2016 11:38:52 +0900         # こっちだと 11:38
[11] pry(main)> DateTime.now +1.hour
Fri, 29 Jan 2016 10:38:52 +0900         # こうすると 10:38。あれれ?

すごく・・・バグりそうです・・・///

なんでか

DateTime.now + 1.hour

DateTime.now() + 1.hour

と解釈されるのに対し、

DateTime.now +1.hour

DateTime.now(+1.hour)

と解釈されるためです。

前者では二項演算子だった + 演算子が、後者では単項演算子に化けてますね。

ちなみに Time.now の場合はこの問題は起こりません。Time.now は引数を取らないので ArgumentError となるため。

[15] pry(main)> Time.now +1.hour
ArgumentError: wrong number of arguments (given 1, expected 0)
from /Users/monmon/.rbenv/versions/2.3.0/lib/ruby/gems/2.3.0/gems/delorean-2.1.0/lib/delorean.rb:11:in `now'

ちなみにちなみに 1.hour は1時間分の秒数 = 3600 を返すもんだと思ってくれい。ActiveSupport が追加するメソッドだ。rails 使いなら常識だ。

どんな場合に起こるか?

以下のような場合に、この問題が起こるんだと思います。

  • 数値(っぽい)型のデフォルト値つきの引数1つを取り、数値(っぽい)型の値を返すメソッドがある
  • + または - 演算子の左側にこのメソッドの括弧なし呼び出し、右側に数値(っぽい値)が現れる
  • 演算子と右側の値の間にスペースがない

「数値っぽい」と表現したのは、+- 演算子で計算出来るものであれば多分なんでもよさげなので。

実験してみましょう。こんなメソッドを作って、

def hoge(n = 1)
  n
end

+ 演算子の前後のスペースを変えながら実行してみると、

hoge + 1    # 2 ✓
hoge+1      # 2 ✓
hoge+ 1     # 2 ✓
hoge +1     # 1 ×

このとおり、結果がおかしくなる場合がありました。

- 演算子でも同様です。

hoge - 1    # 0 ✓
hoge-1      # 0 ✓
hoge- 1     # 0 ✓
hoge -1     # -1 ×

こわいですね。

弊社サービスもこれが原因でバグってたことがあるのはみんなには内緒だよ。
雑なエンジニアは死滅すればいいのに。

教訓

スペースにもちゃんと気を配ってコード書きましょうねというお話でした。